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2025年05月22日
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GR2#TURN07「棄てられた仮面」

2008年05月25日
 全然棄ててないじゃんと言う話。

 アバンからして陛下が何言ってるのかさっぱり分かりません。法治国家丸否定ってことでいいの? むしろ妙なこと言わせることでルルーシュの敵を巨悪(笑)と無理やり認識させてるように感じる。ブリタニア皇帝はこんなこと言ってるよーブリタニアはこんな国だよ壊すの当然だよーって、描写としてはそうだけどおかしいだろそれは。
 世の中相対で成り立ってるので仕方ないとは言え、ルルーシュにはもう少し絶対的何かで立って欲しいものなのですが。それで陛下の香る小物臭消してくださいスタッフ。

■ルルーシュ
 ルルーシュがよく分かんない。もともと理解し難いというか、個人的に反発したいタイプではあったのですが、今回はキャラがどうこうというよりも心情変化という脚本がよー分からない。
 『ゼロの精神』が折れてたのに、何故にカレン(黒の騎士団)ではなく生徒会(ブリタニア)で立ち直るんだ。
 生徒会の面々がブリタニアとは心情的に関係ないのはそうなんでしょうけど、カレンを代表とした黒の騎士団はほんとルルーシュの中では駒でしかなく、心を預けるものではないんだという演出かこれ。
 花火するメンバーが足りないのは、カレンもニーナもスザクもナナリーも、良し悪しに関わらずゼロがやらかした諸々の行動の結果なんですけど、そのあたりはどうなのルルーシュ…。それを反省するでもなく回帰場所みたいに描かれても分かりません。ここはルルーシュが復活する場面ではあるかもしれないけど、なんでそれがゼロに結びつくんだおかしいだろ。納得出来ない。
 で、ほんとにロロはどうでもいいんだなぁ。

 スザクの全否定はしないというか出来ない。
 一期でさんざん言われてたピカロの道からは完全に外れてる。

■カレン
 女の子なんだぁ、と、正直なところカレンに求めてるのはパイロット的燃えキャラなので、あそこは問答無用で殴って欲しかった。パーじゃなくてグーでよかったのに。
 とは言え、声を震わせて泣きそうになってしまうところがカレンなので、それはそれで良し。

■神楽耶
 神楽耶に夢見続けてもいいんじゃないかと思いました。
 三人官女はまーともかく、C.C.と握手とかカレンも引き込んだりとか英雄色を好むとか、スザクにも通じるところのある妙な周囲への無関心さ(だと思う)は、彼等に象徴される(と思っている)ある意味における『日本人』のテンプレか何かなのだろーか。
 神楽耶とC.C.とカレン、もっと絡んでくれないかなぁ。神楽耶の差し出された手をあっさり握るC.C.とか凄く好みなんです。

■ナナリーとスザク
 で、結局ナナリーはユフィのことをどこまで知ってるんだ。ブリタニアの正式発表(ユフィの皇籍削除と処刑)を信じていないのは世界レベルでの暗黙の了解でしょうけども。ゼロに何かされてああなってもなお、ゼロを迎えての特区だから、ユフィの意思を継いで、ということなのかな。
 んで、スザクはナナリーの想いに応える気はないんだな、と思ったのがナナリーが手を伸ばしてスザクの手に触れるシーン。おい手袋何処行った、というのはともかく、あそこで触れ返すこともせず「間違っていたのはユフィじゃない」宣言のスザク。ナナリーは自立したことによって色々と手に入れたみたいですけども、ううー焦れるなぁ。

 ルルーシュの件もそうですが、ホント脚本のブレが恐ろしいR2。好みの問題もあるんでしょうけどもね。
 以下、そんな愚痴も含みます。

■戦闘
 ルルーシュは正統な戦術・戦略家じゃないんだな、と。というか奇策でもっての大逆転に爽快さを感じられないのはすごく不味いと思うんですけどどうでしょう脚本氏。
 正直あそこでゼロ登場はいらなかったよー。スザクvs藤堂さんの、正統派指揮官対決で良かった。あのままやっても藤堂さんだったら逃げられたと思うし、師弟関係と経験を考えるとそれで違和感がなかった。なのに、ゼロ登場で伏線もなにも無しのメタンハイグレード爆発でブリタニア軍いきなり全滅かよ。水を差されたみたいで白けました。そういう理不尽さってたしかにゼロの特徴だけれども、ブリタニアの理不尽さに反逆してる筈のゼロが理不尽でどうすんだよ。いい加減ルルーシュの戦術がパターン化してきて飽きたよー。
 これまでの作品としての主張に『戦略のルルーシュ、戦術のスザク』というのがあって、一期も中盤くらいまではそれが上手く機能していました。が、R2に入って『戦略のルルーシュ』のあたりが明らかに崩れてきてる。現行戦術レベルでしか勝ってないし、その勝ちも爽快さがない。ルルーシュの策が結果を導いたのではなく、脚本の都合という点が透けて見えすぎると思うのです。
 そもそも現状ルルーシュとスザクの勝ちの条件は(前からだけど)公平ではありません。ルルーシュの負けは即作品終了に繋がるので仕方ないとは言え、それをいかに気持ちよく視聴者に見せるか、という点で製作は失敗してる。それが今回の戦闘によく表れてるのではなかろうかと思います。一期では勢いで気にさせなかった部分が、気になるようになっちゃってるのがクオリティの低下ということなんでしょう。

■スザク
 ルルーシュと比べると(設定的に)あれですが、別に彼も馬鹿ではないので、正統派の指揮官としては有能だと思うんだよなぁ。だから今回の戦闘では最後まで藤堂さんとやり合って欲しかったんですけども。
 それにしても援軍がラウンズ二人って、随分豪華な援軍だなぁ。
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