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2025年05月22日
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GR2#TURN08「百万のキセキ」

2008年05月25日
 もうちょっと考えた感じのタイトルが欲しい今日この頃。結局何がキセキだったのか真面目に問いただしたい。
 非常にやな感じの展開です。っていうか、特区のあの百万人いるらしいゼロは、あれはない。

■ルルーシュ
 ナナリーの手を汚させないために、黒の騎士団はエリア11を去る。ここはいい。理由も行動も納得できます。
 しかし分からないのがここだ。生徒会に代表される日常を守るためにエリア11を出る。むしろ前回でもやもやしていた、生徒会との友情がゼロを復活させたというその理由の説明がなってるようで結局してくれなかったことがもやもや。一端納得いかないと、納得するのが大変です。
 ところでラスト近くでわざわざ仮面外したのは、スザクに対する敬意の表れ? 特に意味無し? サヨコさん驚いてもなかったんですけど。外すのかと思ったら戻してたしなー…。
 抱きつかれた神楽耶を床に下ろすために屈む動作が好きでした。

 以下愚痴。

 そして多分いいシーンだったんでしょう、ユーフェミアの灯籠ならぬ蝋燭を流すシーンはあれだ、何でそれをスザクやナナリーに言わないのかと。言い訳しないのが潔いというよりは、話せよと私は思うんですが。ルルーシュは言葉が足りない。言い訳を潔しとしないようにとは確かに格好良いんでしょうが、それで相手に分かって貰えないと憤ってるただの我が儘な子どもに見えて仕方がない。特にR2に入ってからは行動も滅茶苦茶だし、演出も脚本も悪いし、ルルーシュの魅力が無くなってしまったように思います。
 今回は視聴を切りたくなったなーというほど深刻にダメだったのが百万のゼロですね。あの展開はないわ…。いやいや展開として百万人の黒の騎士団がエリア11を出るのはいいんですが、百万人のゼロコスはない。嗜好の問題ですか、そうですか、私はダメだ。いや見るんですけど。スザクをはじめとしたブリタニア側のために。来週は見ませんけどね、なんだあれ。スケジュールの問題ですか。

 特区でいきなりヴィレッタさんが仕切り出したかと吃驚してたら、ミス・ローマイヤーだったというオチ。
 愚痴終わり。

■星刻
 ……途中退場フラグか…(遠い目)。

■ニーナ
 楽しみにしてましたよインパクトはなかったですが。むしろインパクトがあったのはカノンさんですよ何だろうカノンさんのあの妙なオーラは。ニーナと仲がいいというか、随分近しい雰囲気を漂わせてたのが面白かった。
 っていうか殿下。出ましたか殿下。うろ覚え台詞「勝ち続けた先には敗北が待っている」を聞くにつけ、どうも戦略家というか指導者としてシュナイゼル>ルルーシュの匂いがいたしますね。贔屓目か? こういう抽象的な台詞をルルーシュに言わせると、事実というか現実に基づいた発言をしないから(してもコロコロ変えるから)そう思う思うのだろうと。

 ルルーシュの話になっちゃいますが、今回も妙な感じに誤魔化してましたからね…。日本独立を銘打っていて、それを藤堂さんに指摘されて「日本人とはなんだ?」っておかしくないかそれ。
 スザクの話も混ざりますが、日本人とは何だという問いに「心」と答えた彼のこれまでの行動は、つまりそこにあったのだと綺麗に説明されたんでしょう。ナイトオブワンになってエリア11を貰って、それじゃ根本的な解決にはならないよ、というのが大方の意見、私も含めてですが、あら探しをしたくないから黙ってた。でも実は思ってたごめんよスザク。形より実を取るんですね。エリア11のままでしかなくとも、日本人が「日本人だ」という心を持っていられるようにエリア11を変えようと。でもそういう分かりにくいことをするから嫌われるんだぜ。
 で、ルルーシュもスザクと同じ考えを持っていて、今までは「日本独立」という分かりやすい指標を騎士団に示してきたのを、今回ナナリーのこともあって落ち込んだり立ち直ったり色々考えてその本心を示し直した、という好意的な見方でいいのかルルーシュ。表面だけをさらりと見ると、都合良く目標を変えたようにも取れてしまうんですけど。

■スザクの生きろギアス
 相変わらず発動してるということは、相変わらず死にたがりな部分が残ってるということですか。

■スザクと特派とラウンズ
 R2になってからスザクを随分視聴者に好意を持たせるように描いてるんだなーと穿った見方をしてしまう嫌な視聴者です。
 私は一期の見始めから一貫して何故かスザク好きーなので、一期のスザクがそうぶれてるとも思えない上に盲目なのかあまり好きでないと言われる部分もそう見えないし、今回の「分かって欲しいとかどうでもいいんだ」はミーハー的にカッコイイとか潔いとか思うんですけどどうなんだそれとも思うわけで。
 一期のルルーシュがそういう描かれ方をしていたと思うんですよ。『他人にどう思われようと(悪と思われようと)目的に向かって突き進む』のように。ルルーシュはそれを敢えて『悪』と自分で言っているところが受けてたんですよね多分。私はわざわざそう宣伝する必要はないと思うんですけども。それが一期のラストからR2にかけて、特にユーフェミアのくだりで悪い方向に転んだと思ってる。『言い訳はしない』とか『憎めばいい』とか、そういうスタンスみたいだけど実践してない! 自分が一番不幸だと酔うな頼むからと思ってしまう。
 話がずれました。何が言いたいかって、スザクの「分かって欲しいとかどうでもいい」というのは、理解される努力の放棄に近いのでないかと思うのです。確かに番人に理解されるなんてありえないし、特にスザクの立場と信念はとても日本人には理解されがたいんだろうけども、その努力を放棄するべきではないと個人的には思います。
 とは言え、信念を貫きながら理解してもらおうとするにはどうすれば良いか、それは媚びとどう違うのかと言われると答えられないんですけども。ほんとやっかいだよなぁスザクー。

 それが良く表れてたのがロイドさんとセシルさんの会話ですよね。例によってうろ覚え台詞「スザクくんの救った百万の命、でも感謝はされないんだろうなぁ」「分かってると思うんですけど…」が個人的に素晴らしいと思う。
 今回百万人の日本人が無事国外脱出しました。彼等はそれをゼロの作戦(=お陰)だとするだろうというロイドさんの台詞、パッと見でもそう思う。けれども実際のところ彼等の命を救ったのはスザクの判断である、と。ミス・ローマイヤーと意外外にも好戦的だったギルフォードの判断もブリタニアでは大いにアリだったんでしょうしね。
 スザクってほんと損してる。しかしだからこそ、ロイドさんやセシルさん、多分ジノやアーニャが彼の側にいることはすごくスザクとスザク好き視聴者にとってはありがたいことなんだと思います。

 しかし良すぎる、特派…じゃないキャメロットか。慣れない。
 ゼロとのテレビ電話ではなんで一番偉そうなのがロイドさんなんだとか、ローマイヤーさんじゃないけどセシルさんのあの格好一体なんなんだろうとか(着やせするタイプみたいですね、セシルさん…)。

 アーニャとスザクのターンがありましたね。アーニャの「スザク」呼びが確定したのか。
 死刑執行サインのくだりは、あのままスザクにまかせてても多分サインしたろうと個人的には考えますが、アーニャが横から持ってたことに色々な意味があるんだと思う。例えばスザクはサインしない(出来ない)だろうと思わせることとか、可愛い顔してアーニャもまごうことなきブリタニアの、しかもナイトオブラウンズであるということとか。そして「スザクってマゾ?」というくだりと併せて、スザクの理解者なんだろうということとか。言葉は少ないけど、アーニャは多分周囲を良く見てる。
 ナナリーとの絡みにほわん。ローマイヤーさんじゃダメだけど、スザクがいるからなら納得するらしいナナリーにもほわん。スザクがいるから大丈夫というアーニャにもにへら。

 作画の崩れが気になったジノは、崩れてること差し引いてもでかすぎだろ。
 アーニャよりもジノは視界がラウンズ(軍人)的な方に偏ってる気がする。良く喋るけど、スザクのこと好きそうだけど言うことは言うところとか。どちらかというと粛正の方向に転んで欲しそうなところとか、好戦的? というかブリタニアの在り方が気に入ってるということが分かるというか。指揮官としてはジノの方がスザクより上手ですね。

 さぁて彼等が次に出て来るのはいつかなぁ。
 そういえば殿下がいつの間にか「スザクくん」呼びになってる件。
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