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2025年02月23日
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ド平日にもののけ姫を見てしまった...。

2009年03月26日
 昨日家に帰ったら、何故か父によってもののけ姫の上映会が催されてて、結局寝るまで見てしまったという夜11時。
 もののけ姫ももう十年以上前の作品ですが、上映当時(映画館に友人と見に行った)の私が、果たして色々なことを理解していたのか今だからこそ謎です。当時は一体何を考えて見てたんだろうかと。ラスト近くのシシ神(デイダラボッチばーじょん)が破裂するところでは、隣に座っていた友人が派手に驚いてたことだけは覚えてます。全編手描きというのも当時はもう珍しかったんでしたっけ? エクセルサーガは何年前だったかなぁ(アニメ製作のデジタル化の話があった。ハイル・イルパラッツォ! これも一部黒田脚本)。
 完成度は後作品の千と千尋の方が上だと思いますが、こちらは予告編にそそられず、劇場には見に行きませんでした。地上波初見で、やっぱり面白いものは面白いんだなぁと納得した記憶が。なのでハウルは原作好きだったけど劇場に行って、原作とは別にジブリ版で大ハマリしました。
 これらの作品に大きな問題があるとすれば、某プロデューサーの意向が大反映されているということです。サンの台詞を聞くたびに、がっかりしてしょうがないです。トキさんととっかえてくれ…。千と千尋と00を見比べると、たぶん入野さんの声にびっくりするんだろうと思います。うん、若手を育てるっていうのは大切なことだよね…。ハウルが意外と聞けたのは、あんまり喋らないし台詞のセンテンスが短かったからだと思うんだ。

 個人的には千と千尋よりもののけ姫の方が好きですが、今年のアカデミー賞でおくりびとが外国語映画賞を取ったことで、より強く思ったのは、分かりやすいって大事なんだな…ってことかなぁ。
 もののけ姫って分かり難いんですよね。で、千と千尋は、多分宮崎監督が意図的に視聴者の対象年齢を主人公とあわせるように低く設定していることと、基本的には主人公成長型のボーイミーツガールものとしての側面が強いから、わかりやすいんだと思います。あと千と千尋の方が画面が派手ですしね。画面に見られる題材としては、同じ日本特有の神々の概念を扱っているにも関わらず、英語圏で後千と千尋の方が受けたのは、それらの要素のお陰だと思う。
 アシタカには成長の要素がねーよ(と見返して改めて思った)。しかし彼はAKY(あえて空気読まない)ですね。

 おくりびとが分かりやすい、というのは内容とかストーリーとかいうことではなく、様式美という点においてです。最近参列した友人の結婚式が、いわゆるキリスト教式結婚式で、微妙にプロテスタント寄りのような気がしたんですが、新郎新婦共にプロテスタントでもカトリックでもなく、もちろんこちらも宗教とは無縁です。でも新婦がお父様とヴァージンロードを歩いてくるとじんわりしちゃうし、十字架を前にするとかしこまっちゃうし、賛美歌と聖書(朗読)を前にすると背筋が伸びるのは、無宗教とは関係なく(だからこそ、かもしれない)、そこにある様式に圧倒されるからだと思いましたね。肩肘を張る必要はないけれど、こういったイベントには、ある程度の形式も必要なんだ、と改めて思いました。
 若いときは入学式とか卒業式とか、あの予定調和な感じをバカにしてた嫌な子どもでしたよ。そのわりに、卒業証書授与のときのBGMが、エルガーの威風堂々1番でないことに本気で拗ねた記憶があります。今年の母校ではベートーヴェンの九番第三楽章だったらしい。今でこそいいなぁと思いますが、当時は知りもしなかった。

 千と千尋よりさらに完成度が高いのはラピュタだと思います。これも典型的なボーイミーツガールもので、分かりやすいムスカ(シリアス担当)という悪役がいて、最初は敵だったノーラ海賊団(コメディ担当)が味方になって、ラピュタという分かりやすくかつ明確な目的がある(ストーリー的にも、主人公的にも)。
 というか何が凄いって、ラピュタはたった2時間という尺で、納得出来ない設定が何ひとつないんですよ。全部作中で説明されていて、それが単純明快。これって凄い事ですよ。同じ完成度の高い作品でも、千と千尋には「?」となる要素がいくつかあって(カオナシとかね)、それは分からなくてもいいことなんですが、綺麗に分からせてくれると感動するじゃないですか。それを伏線回収とも言いますが、ラピュタはそれが鮮やかなんだよなぁ。最近はそれをややこしくする作品が多すぎる。ハウルもそれが強かったし、00もそうなんですよね。00はメディアミックスで伏線回収する、というようなことを恐ろしいことに監督が仰ったようですが、ジブリ作品は劇場版本編以外ではまったくそれを望めないので、宮崎監督はいつも大変なことをしていると思います。お父様の方です。息子さんの方は何か色々不足してる。ゲドも原作好きなので劇場行きましたけどね! 珍しく弟がおもしろかった、と評価しているのに、私は不満たらたらだった…。

 なんてことを書き連ねつつ、時折(一年に一回くらい)ふっと見たくなるのはもののけ姫なんですよね。ハウルはDVD持ってるんですが、もののけ姫はBDが出るまで待つつもりで、全然その手の話を聞かないのはディズニーだから?
 もののけ姫と千と千尋はBD欲しいなぁ。大きな画面のテレビとBDレコーダーを買って、手元に置いておきたい作品が増えました。これ以上増やしてどうする。

 そういえば最近改めてびっくりしたことと言えば、インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアのクローディアが、キルスティン・ダンストだったってことだ! ジュマンジにも出てて、魔女の宅急便ではキキの吹き替えをしえたってことだ! あーびっくりした。彼女はスパイダーマンで有名なのかな。私が認識したのはエリザベスタウンですけど(目当てはオーランド・ブルーム)。
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