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2025年03月02日
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拍手返信です…。

2008年08月18日
 いろいろハリポタ夢設定というか私の妄想へのツッコミありがとうございます、心から。
 すごい楽しいのでどんどんくださいーと言いたいところなのですが、返信が細かいこと拘りすぎというか嬉々としすぎというか、なんか拘りすぎでウザイんじゃね私? と思うことも多々あります。

 以下、その典型の返信です。
 すいませんほんと微妙だよそんなの一緒だよ意味ねぇよ! ってとこまで拘って…。しかも考え直す可能性もあるんですよ…。


■8/17 23:36 イルミンスールの鍵設定&佐伯さんの考えでは、サラザールスリザリンの「魔法族による魔法の独占」の思想は、後代の純血家や名門・有力者によって歪められたか、または時代とともに変質し、現代にまで至る純血至上の身分差別制度になったということですか?

>>>ちょっと違います。
 ホグワーツ設立が紀元千年前あたりで、オリバンダーの杖創業が紀元前四百年近い。少なくともその間1400年で魔法族は純血と混血の意識の差=身分制度を設立させていった筈です。そもそもそういった意識というものは社会の中で少しずつ蓄積され成立するもので、ある日突然成立することはありえません。だから原作の「純血なんたらっていうのがサラザールが言い出したこと」というのはそもそもおかしい。それまで暗黙の了解で既に成り立っていたものが、たまたま当時影響力のあったサラザールの行動が切っ掛けで表面化しただけ、というのが正しいところだと思います。マグルの世界ではビザンツ帝国全盛期に、魔法界には身分なんて欠片もない、みんな平等同じ意識仲良しだ、なんてあり得ない。当時は身分差別制度が悪ではなかった時代ですから尚更です。
 なのでサラザールが生まれる前もから純血至上の身分差別思想はあったんですよ。それが聞こえの似ていたサラザールの思想を旗印として結びつき、社会の制度化したんだと思います。


 でも、スリザリンのころには混血はもちろんマグル生まれ魔法使いも魔法界に浸透していた(そうでなければ、スリザリンがグリフィンドールと争う理由がない)から、結局同じではないでしょうか? 純粋な魔法族のみが魔法を使うべき→既に魔法界には混血・マグル生まれのほうが断然多い→『本来あるべき魔法族』でない穢れた者なので、純魔法族より格下だ。みたいになっちゃいませんか? サラザール思想をそのまま行えば、7巻の魔法省の政策のようになるのでは・・・

>>>結果的にはそうです。やってることは変わりません。ただサラザール・スリザリン個人の意識に着目すれば大きな違いがありますというだけの話です。

 以下は個人的推測と想像です。
 歴史上の人物を後代の人間が理解しうることは行動からでしかなく、本当のところ何を考えていたかなんて知るわけがない。解釈を勘違いされてる人もいるだろう。サラザールもその一人なんじゃないか、という推測です。そう言う意味ではゴドリック・グリフィンドールもだと思ってるんですけどね、小鬼とグリフィンドールの剣のやりとりあたりで。
 行動原理(信条)と行動結果の意味合いが違ってくるのは良くあることではないですか? その場合重要なのは、行動原理を他人に理解してもらう努力をするかしないかにあります。サラザールはその努力をしなかったんです。
 サラザールがまるで純血至上主義の親玉のように言われてるのは何故なんだ、と私は考えたわけです。
 彼は「魔法教育は純粋な魔法族の家系のみに与えられるべきである」と言ったと、ビンズ先生いわく『信用出来る歴史資料』にはそう書かれている。「マグルを見下せ」なんて言ってないんじゃないかひょっとして、と思ったんですね。
 それなのに純血主義が「スリザリン的思想」だと言われるのは、サラザールの行動の結果が純血至上主義の得る結果と同じであり、当時影響力のある魔法使いだったサラザールは、純血至上主義の旗頭としてある意味利用されたんじゃないかと。他の人間がサラザールの行動だけを見て「純血至上主義だ」と判断しただけで、サラザールが何を考えてたかなんて誰も理解してなかったんじゃという話になります。
 今パッと思い浮かんだのでこんな風に例えますが、オンリーワンとナンバーワンは違います。サラザールは魔法をオンリーワンにしたかったんですが、他の人間はナンバーワンにしたかったんだと勘違いした。結果を見ればどっちも変わらないのでサラザールはそう思われてることを否定しなかった。結果の弊害でマグル蔑視が起こりますが、彼にとってマグルは庇うものではなく無関心の対象だったから、「魔法教育は純粋な魔法族の家系のみに与えられる」という結果さえ得られればどうでも良かったんです。
 サラザールは酷い人間ですよ。それは確か。興味が酷く限定されていて、それが社会に影響を及ぼしたことに責任を取らなかったんですから。ただ、それは現在の価値観であってきっと千年前とは違いますよね。
 そんな私のサラザール・スリザリン像でした。

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